ゴッサム・シティの富豪の息子ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)は、両親を強盗に殺された憎しみから自ら刑務所に入り、罪人を殴ることで過去の憂さを晴らしていた。しかしその生活が、ラーズ・アル・グール(渡辺謙)率いる影の同盟と関わることで変化する。
ブルースは故郷に戻り、腐敗した街を再生するため動き出した。黒い仮面、黒いスーツ、黒いマント…。闇に溶け込み、こうもりを操り、恐怖で犯罪者を震え上がらせるのだ。

いや〜良かった…。アメコミすごいっすわ〜…。いや〜…。
これを見てて、犯罪被害者や被害者遺族っていうのは、どうあっても加害者を許せないのかもな…と思いました。憎しみや虚無感、それに無力感で、多分…どうにもならないんじゃないかな。
法律は感情とは別物だし、遺族の悲しみをカバーするためだけにあるんじゃない。それでいいと思うし、そうあるべきだとも思ってる。だから法律に期待して勝手に絶望するのは筋違いだ。
でも、実際そうだとしたって割り切るのは難しいよなぁ…。私だったら、相当努力しないと無理だと思うわ…。

「俺を殺さないのか!」

「殺さない…。でも救いもしない」

ここのやりとりは、続編「ダークナイト」にも通じます。
本当は殺したいんだろうけど、でも殺さない。その葛藤がすごい。
救わないっていうのも、なんとなくわかるな…。っていうか、救わないってところが人間味があっていいのかな。
どこまでも正義ってわけでもないし、かと言って悪とも思えない。きっとそこが重要なんだね。悪ってなんだろう?正義って?考えさせられる140分でした。

ワタケンは序盤に登場する影の同盟のトップ、ラーズ・アル・グール役。はげ(ゲホゲホ)スキンヘッドの忍者です。出番は少ないですけど、アクションすごいですよ!死んだと思ったら生きてたり(^^)おもしろかったです。
眉毛まで剃ってるんでしょうか?普段のワタケンと雰囲気違いました。「ん?ワタケン…か?」って感じです。